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2018 年度 実施状況報告書

卵巣未熟奇形腫の分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K06990
研究機関九州大学

研究代表者

大石 善丈  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60444824)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード未熟奇形腫
研究実績の概要

卵巣未熟奇形腫は若年者の卵巣に発生する胚細胞性腫瘍に属する悪性腫瘍である。奇形腫成分である胎芽期の神経外胚葉成分が悪性度を規定し、転移再発をきたす。しかし未熟奇形腫の腫瘍発生に関わる遺伝子異常は明らかになっていない。
一方で、この胎芽期の神経外胚葉成分への分化を主体とする小児脳腫瘍である髄芽腫や多層性ロゼットを形成する胎芽性腫瘍は、形態的には未熟奇形腫の神経外胚葉成分と同一である。またこれらの小児脳腫瘍のもつ遺伝子異常は詳細な情報がすでに明らかにされ、最新のWHO分類にも反映されている。このような背景から、我々は胎芽期神経外胚葉成分に分化する小児脳腫瘍ですでに明らかとなった遺伝子異常が、未熟奇形腫の神経外胚葉成分に認められるかどうかを明らかにしたいと考えている。本研究課題について当施設における臨床研究倫理委員会申請書類を作成し承認を受けた。現在研究代表者の異動に伴う所属施設、研究責任者変更申請中である。研究に必要な試薬、消耗品を購入し、免疫染色、FISHの染色条件を検討中である。具体的には免疫染色抗体であるLIN28Aを購入し希釈倍率、賦活処理方法(バッファーをTRS、シトレートバッファーなどの種類をかえ、マイクロウェーブ処理時間を変更しながら調整する)、DAB反応時間を調整中である。Embryonal tumor with multilayered rossettesは19q13.42に遺伝子座があるC19MCの増幅をみるためのFISHプローブも購入した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究課題について当施設における臨床研究倫理委員会申請書類を作成し承認を受けた。
現在研究代表者の異動に伴う所属施設、研究責任者変更申請中である。
研究に必要な試薬、消耗品を購入し、免疫染色、FISHの染色条件を検討中である。

今後の研究の推進方策

免疫染色、FISHの染色条件を決定後、対象症例に適応して実験を遂行予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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