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2020 年度 実績報告書

医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患の分子遺伝学的特徴の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K06998
研究機関杏林大学

研究代表者

柴原 純二  杏林大学, 医学部, 教授 (60334380)

研究分担者 千葉 知宏  杏林大学, 医学部, 講師 (60398617) [辞退]
船田 さやか  杏林大学, 医学部, 助教 (80756081) [辞退]
大森 嘉彦  杏林大学, 医学部, 助教 (00712077)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリンパ増殖性疾患 / 医原性免疫不全症 / EBV
研究実績の概要

最終年度に以下の検討を行った。
1.医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患を対象に、FFPE検体を用いIon AmpliSeq Comprehensive Cancer Panelにより網羅的な遺伝子変異解析を行った。DLBCL型12例、polymorphic型3例で有意な結果が得られ、複数例で異常を認めた遺伝子はKMT2D, CDKN2A, TET2, CREBBP, MYD88, TP53, SGK1, MYC, ARID2, POT1であった。DLBCLの網羅的遺伝子変異解析についての既報告(Cell 2017:171:481-494)の結果と比較して、異常の頻度に有意差のある遺伝子は見出せなかった。
2.FFPE検体を用いInfinium CoreExome-24 kitによるCNV解析を行った。MTX関連リンパ増殖性疾患のCNV解析の既報告(Am J Surg Pathol 2018:42:936-950)で有意な異常があるとされる領域に焦点を絞って解析を行った。MTX-LPDに特徴的とされる3q11.2-3q29, 3q12.2-3q13.11, 12q14.1-12q15の増幅は8例中2例、9q12-9q34.3が1例で確認されたのみであった。

研究期間を通して、医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患の臨床病理学的特徴として、その頻度が近年増加傾向にあること、DLBCL型、polymorphic型及びホジキンリンパ腫型が主な組織型で、免疫抑制薬の中止で寛解例に至る例がしばしばあり、特にpolymorphic型とEBV陽性例でその傾向が顕著であることを確認した。網羅的遺伝子変異解析の結果からは、通常型DLBCLとの比較で医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患、あるいはその予後良好群に特徴的・特異的な異常は見出せなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患の臨床病理学的・分子遺伝学的検討2021

    • 著者名/発表者名
      萬昂士、長濱清隆、大森嘉彦、高山信之、林玲匡、北濱圭一郎、柴原純二
    • 学会等名
      第110回日本病理学会総会

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公開日: 2021-12-27  

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