研究成果の概要 |
未分化大細胞型リンパ腫を除く、小児EBER陰性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は9/1875例(0.5%)で、CD8陽性6例、CD4, CD8共に陽性1例、共に陰性2例、細胞障害分子は7例で陽性であった。ケモカインレセプターの発現パターンも検討した症例では予後良好のCCR3であった。TNS1, ZFHX3,TET2, NCOA2遺伝子変異を認めたが、p53, VAV1遺伝子の異常は認めなかった。JAK-STAT pathway関連遺伝子の変異は稀であった。これらの結果から、小児のEBER陰性PTCLは成人とは異なる遺伝子背景を持つ可能性が高く、非常に予後が良い理由の一つと考えられた。
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