ウイルス感染を特徴とするEpstein-Barr virus関連胃癌(EBV胃癌)、及び予後不良で有効な治療標的が確立されていない神経内分泌細胞癌(Neuroendocrine carcinoma, NEC)を対象に、腫瘍免疫状態の解析を行った。その結果、EBV胃癌での腫瘍細胞内ウイルス量とPD-L1(腫瘍免疫回避に重要な分子)の発現が相関することが分かり、腫瘍免疫回避機構の一端を明らかにすることができた。また胃や食道に発生するNECは高頻度にPD-L1を発現しており、PD-L1が治療標的となり得ることが明らかとなった。
|