現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は研究計画に基づき、UC及びCDにおいて炎症活動性に相関するOLFM4発現に一致したβ-catenin, マーカー群の抑制に関して解析を行うとともに、古典的なMatts’ score(Matts, QJM, 1961)に加えて、詳細なスコア化を行うGeboesスコア(Geboes, et al, Gut, 47, 404, 2000), Ajiokaスコア(味岡他, 胃と腸, 53, 148, 2018)による炎症活動性評価をUC生検検体で行い、OLFM4発現との相関を解析した。 昨年度までの研究課題の成果に伴う発展として、炎症性腸疾患(IBD)関連腫瘍の腫瘍先進部におけるOLFM4及び上皮間葉連関(EMT)マーカーの免疫組織化学的検索を先行させ、IBD関連腫瘍では通常型孤発性大腸癌とは異なるEMT分子機序の可能性を見出した。 進捗としては、当初の研究計画と前後する部分があるが、最終的なエンドポイントへ達成できる見込みである。
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