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2020 年度 研究成果報告書

ヒト腫瘍組織の物性を規定する病理像と分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07035
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

小嶋 基寛  国立研究開発法人国立がん研究センター, 臨床開発センター, ユニット長 (30338470)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードがん / がん微小環境
研究成果の概要

2012年2月~12月に国立がん研究センター東病院で、大腸癌手術を受けた患者 96人を対象として Transgelin及び α-SMA発現を免疫組織学的に検討した。Transgelin発現の主体は腫瘍間質の線維芽細胞に強く認められ、癌細胞における発現は低かった。また、Transgelinはα-SMAと共発現することが蛍光免疫染色で確認され、CAFに発現していると考えられた。Transgelinは硬い腫瘍で発現が高く、予後因子であることも判明した。以上を踏まえ、大腸線維芽細胞における Transgelinの機能を解明する目的で、Transgelinのノックダウンコンストラクト作製が完了した。

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍物性が腫瘍の悪性度、治療抵抗性に関わる事が報告されているが腫瘍組織は、がん細胞のみならず、血管、炎症細胞、線維芽細胞など多彩な細胞種から構成され、腫瘍物性を規定する細胞種や生物学的機構が分かっていない。また、生体の物性を計測する方法が少なく、臨床的有用性の報告が少ないため、ヒト腫瘍組織の物性を計測する標準的な手法が確立していない。本研究で我々が行ったヒト組織を使用した腫瘍物性の研究は、機器開発基盤情報となる腫瘍物性計測の有用性を示し、創薬開発基盤となる腫瘍物性構築における分子機構に Transgelinが関与するかを検討する環境が整備された。

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公開日: 2022-01-27  

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