2012年2月~12月に国立がん研究センター東病院で、大腸癌手術を受けた患者 96人を対象として Transgelin及び α-SMA発現を免疫組織学的に検討した。Transgelin発現の主体は腫瘍間質の線維芽細胞に強く認められ、癌細胞における発現は低かった。また、Transgelinはα-SMAと共発現することが蛍光免疫染色で確認され、CAFに発現していると考えられた。Transgelinは硬い腫瘍で発現が高く、予後因子であることも判明した。以上を踏まえ、大腸線維芽細胞における Transgelinの機能を解明する目的で、Transgelinのノックダウンコンストラクト作製が完了した。
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