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2022 年度 研究成果報告書

CBP/p300依存性EGFRシグナリングを利用した皮膚恒常性維持制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07039
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

市瀬 多恵子  琉球大学, 病院, ポスドク研究員 (00396863)

研究分担者 市瀬 広武  琉球大学, 医学部, 准教授 (10313090)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードCBP/p300 / EGFR / 皮膚 / Ras
研究成果の概要

本研究において、表皮ケラチノサイトでは、CBP/p300にはMig6の発現量を維持することでEGFR-Ras-Erkシグナリングの活性化を負に制御する作用があること、そしてその制御の破綻が表皮ケラチノサイトのがん化を促進していることを明らかにした。以上の結果を含む成果をJournal of Pathology 誌で発表した。さらに、CBP/p300によるRas-Erkシグナリングの抑制が、CBP/p300の酵素活性に依存している可能性に着目し、CBP/p300のインヒビターを用いることで、EGFRシグナリングを遮断することなく強度を人為的かつ適切に制御する方法について検討し、新たな知見を得た。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

EGFRは上皮性腫瘍の癌化に深く寄与しており、EGFRを標的としたキナーゼ活性の抑制による治療法が開発されている。しかし、EGFRは上皮細胞の増殖を担うのみならず、上皮組織の恒常性維持やバリア機能にも寄与しており、EGFRのキナーゼ活性の抑制は皮膚、肺、腸管での炎症や感染症を引き起こす。そのため、副作用を伴わないEGFRシグナリングの抑制方法の開発、EGFRシグナリングを遮断することなく、適度に抑制する方法の開発が望まれている。本研究は、EGFRキナーゼ活性抑制による副作用の問題を回避する、新たなEGFRシグナリングの抑制方法を提案するものである。

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公開日: 2024-01-30  

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