超高齢社会がを迎えた日本において、健康長寿社会を創生することは重要なテーマである。我々はこれまでに非感染性に分泌されるIFNが、生体内ストレス要因の一つであることを、様々な臓器で明らかにしてきた。最近になり、老化したマウスや老人の脳内では、非感染性にIFNの生産が高まり、海馬の認知機能を低下させる一因となることが示されている。さらに、脳内に起こった炎症は、全身の老化を引き起こす可能性も示されている。IFNは、この老化のドミノを引き起こすトリガーの一つである可能性があり、本研究において見出したマウスモデルは、このメカニズムを検証しうる有用なリソースである。
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