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2019 年度 実績報告書

免疫グロブリン遺伝子再構成・転写異常によるSLE発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K07065
研究機関京都大学

研究代表者

山田 宗茂  京都大学, 医学部附属病院, 特定助教 (60625242)

研究分担者 鶴山 竜昭  京都大学, 医学研究科, 特定教授 (00303842)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード免疫グロブリン遺伝子再構成 / 自己免疫疾患 / 全身性エリテマトーデス(SLE)
研究実績の概要

本研究では、SLEモデルマウスが免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成と転写へ与える影響を検討し、特定ジンクフィンガータンパク質(ZFP)コンディショナルノックアウト(cKO)マウス等を用いて、免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成と転写へ与える影響を検討することを目的としている。
野生型マウス(C57BL/6)、SLEモデルマウス(NZB/W F1)の骨髄細胞のリンパ球集団から、抗B220・CD19・IgM・CD43抗体を用いたセルソーティングによりpro-B細胞を回収し、またマウス脾臓細胞のリンパ球集団からは、抗B220・IgM抗体を用いたセルソーティングにより成熟B細胞を回収して、それぞれから得られたゲノムDNAを用いて免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成の状況を検討した。結果、免疫グロブリン重鎖遺伝子座V(IghV)特定領域において、遺伝子再構成の異常が確認された。さらに、上記pro-B細胞、成熟B細胞における免疫グロブリン重鎖遺伝子の発現量について、野生型マウスとSLEモデルマウス間で比較検討した結果、SLEモデルマウスにおいて、再構成異常が確認された領域の遺伝子発現量が大幅に減少していることが確認された。
一方、SLEモデルマウスにおいては、成熟B細胞の割合が、野生型マウスと比較して有意に減少していることが明らかとなった。
さらに、免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成異常に影響を及ぼしている可能性があるZFP 遺伝子cKOマウスにおいて、脾臓における「B220陽性、CD19陽性」細胞の割合と「B220陽性、IgM陽性」細胞の割合が有意に減少していることも明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Basic Research and Clinical Examination of Tumor Virus2019

    • 著者名/発表者名
      Tatsuaki Tsuruyama, Shuichiro Ogawa and Norishige Yamada
    • 雑誌名

      IntechOpen

      巻: 1 ページ: 1-17

    • DOI

      10.5772/intechopen.89331

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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