研究課題/領域番号 |
18K07085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2023) 奈良女子大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
吉川 尚男 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (50191557)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ブラストシスチス / 人畜共通感染性 / 遺伝的多様性 |
研究成果の概要 |
申請者は、インドネシアの辺境地で生活様式が縄文時代と同等な電気も水道の無く、家畜と共に住む原住民とその家畜の糞便由来DNAを用い、ヒトと動物間のサブタイプの種類と、個々のサブタイプ由来のSSU rRNA遺伝子の変異領域を含む約1kbp以上の塩基配列を5クローンごとに解析し、比較検討した。その結果、ほとんどの原住民は家畜動物とは異なったサブタイプが生息しており、宿主特異性が見られた。一方、特定の家族では家畜動物のヤギとの間に遺伝的に相同なサブタイプ1株が生息していた。しかし、ヤギには、遺伝的に異なった2種類のサブタイプ1が混在しており、原住民からは片一方のサブタイプ1しか検出されなかった。
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自由記述の分野 |
寄生虫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブラストシスチスの人畜共通感染性については、ヒトと動物由来株が同じサブタイプに属することから想定されてきた。申請者は、サブタイプの分類を提唱した先駆者であり、この考えに否定的であり、これについて議論するために本課題を遂行した。この成果は、ブラストシスチスの遺伝的に多様なサブタイプの人畜共通感染性についての問題点を解明することにつながる課題である。
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