研究成果の概要 |
本研究では赤痢アメーバが合成する含硫脂質の1つであるコレステロール硫酸(CS)の輸送に着目、細胞外に添加したCSの動態および細胞に与える影響を解析した。その結果、CSがシスト形成において、細胞膜に直接作用して細胞の球形化を誘導し、シスト壁形成の完了に繋がること、細胞膜の透過性を低下させ、成熟シストが乾燥耐性を獲得することを見出した。さらに、CSによる細胞膜透過性の低下には、超長鎖セラミド合成の誘導が重要であることも見出した(Mi-ichi et al, mSphere, 2021; Mi-ichi et al, mSphere, 2022)。
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