研究成果の概要 |
本研究は、西ケニアのビタ地区において2006年から現在まで継続的に採集されたマラリア媒介蚊の種構成と感染しているマラリア原虫の集団遺伝構造の変化を経時的に解析し、原虫の多様性が蚊種の多様性によって維持される可能性を探ろうとしている。しかし、COVID-19流行の影響などで実験がしばしば中断した。現時点で、2006ー2011年の7地点のサンプル計14,631個体のうち、4,441個体からDNAを抽出し、マラリア検出を進めている。また、ELISAサンプルからの現地で購入可能な試薬による安価なDNA抽出法も開発した。ケニアの現地スタッフに実験指導を行い、今後、彼らにさらに解析を進めてもらう。
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