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2018 年度 実施状況報告書

液性パターン認識受容体PTX3による真菌殺菌促進機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K07104
研究機関日本医科大学

研究代表者

太期 健二  日本医科大学, 先端医学研究所, 助教 (20466866)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードペントラキシン3 / PTX3 / 自然免疫 / 細菌感染 / 真菌
研究実績の概要

液性パターン認識受容体(humoral arm of pattern recognition receptor)であるペントラキシン3(Pentraxin3, PTX3)は自然免疫反応で重要な役割を果している。PTX3ノックアウトマウスはAspergillus fumigatus感染に致死的であり、その防御メカニズムとしてPTX3のオプソニン化がよく知られている。また好中球による新たな感染防御機構として好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellular traps, NETs)が知られるようになったが、PTX3はそのNETsに局在することが知られている。我々は最近同じくNETsに局在し、感染防御に働く酵素であるミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase, MPO)の酵素活性をPTX3は高める機能を持ち、結果MPOによるA. fumigatusの胞子(conidia)の殺菌効率を亢進することをin vitro解析で見出した。PTX3とMPOをNETs上で共局在するとの報告もあることから、本研究ではNETsにおいてPTX3のMPOとの協調的なconidia殺菌メカニズムの解明を行うことにした。まず、PTX3ノックアウトマウス好中球由来のNETsを得るために、PTX3ノックアウトマウスの飼育を開始した。PTX3ノックアウトマウスのメスは不妊であることが知られているため、PTX3ヘテロマウスのかけ合わせで飼育する必要がある。理由は不明であるが、PTX3ヘテロマウスでも妊娠しにくく、また出産数も少ないことが判明した。現在ラインの維持まで成功した。今後、相当数のかけ合わせで実験に必要な数のPTX3ノックアウトマウスを取得する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

PTX3ノックアウトマウスの繁殖に成功した。

今後の研究の推進方策

PTX3ノックアウトマウスの大量飼育を行い、好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellular traps, NETs)の放出条件、その機能評価を実施する。

次年度使用額が生じた理由

本年度日本医科大学への異動に対応し、ノックアウトマウスの繁殖に注力したため。
今後主に物品費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Synergistic action of soluble-pattern recognition molecule pentraxin 3 (PTX3) with myeloperoxidase (MPO)-mediated bacteria killing2018

    • 著者名/発表者名
      K. DAIGO, D. MORONE, S. VALENTINO, M. SIRONI, F. PETRONI, A. DONI, A. INFORZATO, B. BOTTAZZI, A. MANTOVANI
    • 学会等名
      5th European Congress of Immunology
    • 国際学会
  • [備考] 日本医科大学 先端医学研究所 タンパク質間相互作用学部門 ホームページ

    • URL

      http://dppir.com/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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