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2019 年度 実施状況報告書

肺炎桿菌が高い粘稠性を示す新規メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K07112
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

鹿山 鎭男  国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (50432761)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード薬剤耐性 / 肺炎桿菌 / 病原性
研究実績の概要

現在もstring test陽性(粘稠性の高い)肺炎桿菌の収集を続け、それらを次世代シーケンサーにより解析を継続している。 研究室で保有している肺炎桿菌約200株について、温度条件を変えた状態でstring testを再度実施中であり、遺伝子解析の結果と併せてさらに詳細な検討を行っている。塩基配列決定が終了した株について、kleborateやabricate等のソフトを使用し効率的に解析できる環境を整え、それに基づいて解析を実施している。
その傍らで、個別解析として中国由来KPC-2保有string test陽性K. pneumoniaeの解析を実施している。
この株は粘稠性に関与する既知の遺伝子を保有しておらず、K. pneumoniaeの高度粘稠性に関わる新規因子を同定する必要があった。同一の患者より、酷似した遺伝的背景を有するが粘稠性を示さない臨床分離株が存在し、ドラフトゲノム配列を得て比較解析を実施したところ、粘稠性に関与する候補として7遺伝子まで絞り込んでおり、今後これらの中でどれが原因遺伝子であるかを実験的に検討する予定である。また、この中国由来ST11株と似た株の報告があるが(Emerging microbes & infection)、この報告中の株は粘稠性を示さないため、この情報と比較しつつ解析をすすめる。これらから得られた情報をまとめ、粘稠性を左右する因子を見出すとともに、そのメカニズムについても検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在の進捗状況は、特に問題ないと思われる。

今後の研究の推進方策

上記の粘稠性に関連があると推定された遺伝子について解析を行う。また、今までに収集した粘稠性の高い菌株についても、同様の遺伝子を保有しているかを検討し、変異箇所があればそれも含めて検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 日本におけるステルス型CPEの動向を追う2019

    • 著者名/発表者名
      鹿山鎭男, 菅井基行
    • 学会等名
      第56回日本細菌学会中部支部総会&ビブリオシンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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