研究課題/領域番号 |
18K07127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
内山 淳平 麻布大学, 獣医学部, 講師 (20574619)
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研究分担者 |
松崎 茂展 高知大学, 医学部, 客員教授 (00190439)
林 俊治 北里大学, 医学部, 教授 (40260765)
阪口 義彦 北里大学, 医学部, 講師 (70403491)
三室 仁美 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (80396887)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ファージ |
研究成果の概要 |
ピロリ菌は、慢性胃炎、胃潰瘍、胃癌などに関与する病原細菌である。ファージは有用な遺伝子を有している場合が多く、環境中での細菌の生存戦略のための形質や毒素産生能の形質など内在化により菌へ付与する場合が知られている。近年、ピロリ菌で内在性ファージが発見され、ピロリ菌ゲノムにファージの残骸遺伝子が多数あることが明らかとなった。そのため、ファージの感染によりピロリ菌へ何らかの影響を与えていると予想される。しかしながら、ピロリ菌ファージ感染によるピロリ菌形質の変化やファージ遺伝学的な影響は明らかとなっていない。本研究では、ピロリ菌のファージ感染は、ピロリ菌の運動性が向上させることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は、ピロリ菌ファージの発見者であり、ピロリ菌の内在化に関する研究を世界に先駆けて行った。その成果として、ファージの内在化によりピロリ菌の運動性を向上させることを明らかにし、その活性が慢性感染の要因となっている可能性に着目した。本研究は学術的に新規であり、本現象は、2018年にはMicrobiology誌に報告することができた。現在、研究を継続しており、今後、更なる研究成果が期待される。また、本研究の成果は、ピロリ菌で問題となる慢性感染を引き起こす要因となる可能性があるため、今後、創薬の標的となる可能性もあり社会的な意義も高いものと考えらる。
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