Borrelia miyamotoi血清耐性機序解明を目的として、形質転換可能かつ血清感受性のBorrelia garinii株をrecipientとして、B. miyamotoiの表層抗原遺伝子を個別に導入したライブラリーを作成し、この内B. miyamotoi 由来のbom1093ならびにbom1515遺伝子がB. gariniiに血清耐性能を付与することを明らかにしてきた.これら遺伝子は一次配列で95%以上の相同性を示したことからその機能性についてはbom1093およびbom1515遺伝子ともに共通と推測し、本研究ではbom1093遺伝子に絞って解析を実施した。 bom1093遺伝子はmock controlに対して1000倍以上の血清耐性能を親株に付与した.またbom1093遺伝子の3'側より欠失変異株を作成し、血清耐性に必要なドメインがC末端側に存在することを明らかにした.また昨年度までの研究では、Bom1093抗原はビトロネクチン結合能を有することがpull down assayなどから明らかにした.本年度は、上記研究内容の細部の確認のためH因子結合性がないことを確認した上で、論文投稿の準備を実施した。
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