結核菌タンパク質PE_PGRS30が結核菌から分泌され、免疫細胞マクロファージのアポトーシスを誘導することを見出した。PE_PGRS30の細胞内標的因子PHB2を同定した。PHB2は、ミトコンドリア構造タンパク質OPA1を切断から守ることでミトコンドリアの構造を維持しアポトーシスを防ぐ。本研究の結果、PE_PGRS30は、PGRSドメインを介して細胞質内のPHB2ミトコンドリア標的配列に結合し、PHB2をリソソームに移動させて分解し、ミトコンドリア内PHB2量を減少させ、OPA1を切断し、アポトーシスを誘導する機序が示唆された。
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