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2020 年度 研究成果報告書

エンドヌクレアーゼ活性を標的とした新規抗インフルエンザ薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07138
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

星野 忠次  千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (90257220)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード抗ウイルス薬 / インフルエンザ / 医薬品設計 / 結晶構造解析 / 有機合成 / 計算機解析
研究成果の概要

インフルエンザウイルスのRNAポリメラーゼに内包されているエンドヌクレアーゼ活性部位を標的として、インフルエンザ治療薬候補化合物の開発を行った。化合物スクリーニングにより同定した化合物には、共通してピロガロールと呼ばれる骨格構造が含まれていたので、ピロガロール骨格を持つ化合物に絞って開発を進めた。結晶構造解析の結果に基づいて、幾つかの変換構造を考案した。化合物と活性部位との結合親和性を計算機上で結合スコアーとして算出し、算出したスコアー値を参考に合成する化合物構造を決定した。今回、合成した化合物の中に、最初に同定した化合物よりも阻害活性の高いものが見出された。

自由記述の分野

物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

インフルエンザ治療薬としては、オセルタミビル、ザミナビル、ペラミビルなどが知られている。これらの薬物は、ウイルスのノイラミニダーゼという酵素を標的としている。また緊急時のみの処方となるが、RNAポリメラーゼ活性を阻害するファビピラビルも認可されている。一般にウイルスは容易にアミノ酸変異が起こるために、薬の効かない薬剤耐性ウイルスが出現し、臨床で深刻な問題となる。ウイルスの薬剤耐性に対処するためには、複数の薬剤群を揃えて、最適な薬剤を選択できるようにすることが肝要であり、本研究は、将来的な抗ウイルス薬物治療の発展につながる。

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公開日: 2022-01-27  

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