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2018 年度 実施状況報告書

ヌードマウスを用いたインフルエンザ治療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K07140
研究機関東京大学

研究代表者

木曽 真紀  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (00624602)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードインフルエンザウイルス / ヌードマウス
研究実績の概要

小児や免疫不全患者では長期に渡り体内にウイルスが持続するため、耐性ウイルスの出現が問題となっている。インフルエンザウイルスを接種したヌードマウスでは免疫機能が正常ではないため、一定の条件下ではマウスは死亡せずウイルスは持続感染する。このヌードマウスを免疫不全患者のモデルとし、耐性の出現しにくいポリメラーゼ阻害剤を投与すること、さらに、近年抗インフルエンザ効果が数多く報告されている「抗体」を治療薬として用いることで新たな治療法の確立を試みる。これらの併用により、これまで不可能であった免疫不全個体から完全にウイルスを排除する治療法の確立が期待される。
本年度は、ヌードマウスに致死量のマウス馴化 A/Califoronia/04/2009(H1N1pdm)株を接種し、ファビピラビルは毎日28日間継続、抗体CR9114は、マウス体内での半減期を考慮し、3日に1回2週間程度継続して投与した。その後、毎日症状の観察、体重測定を行い、治療効果を評価した。28日間経過後は投与を中止し、継続して観察を行った。その結果、ファビピラビル投与群は、投与を中止すると早い段階で死亡する個体が出始めた。また、抗体CR9114単剤及びファビピラビルとの併用を行った群では比較的長期間マウスは生残したものの、最終的にはすべてのマウスが死亡した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

抗体を用いること、そして抗体と薬剤を併用することでヌードマウスの生残率は改善するが、いずれは効果が切れて死亡することが確認された。

今後の研究の推進方策

今後は、経時的に採取した呼吸器サンプルについて、ウイルス力価およびウイルスの性状について明らかにする。

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公開日: 2019-12-27  

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