本研究ではNSP4遺伝子変異組換えロタウイルスをのマウスにおける下痢発症能を比較したところ、NSP4のC末端側領域にアミノ酸変異を導入することで下痢発症能が低下することが明らかとなった。また野生型サルロタウイルスSA11株のマウスに対する感染効率が低いことから、SA11をマウスで継代感染することで、マウスへの感染能が増加したマウス馴化サルロタウイルス、SA11m株を得た。またマウス感染のin vitroにおける感染モデル構築のため、マウスの腸管由来不死化細胞株を樹立した。また、抗生物質を投与したマウスでロタウイルス感染が顕著に抑制されることを見出した。
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