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2020 年度 研究成果報告書

ビトロ実験とビボ実験の統合的理解によるEBウイルス関連上皮性腫瘍形成過程の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07148
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関島根大学

研究代表者

吉山 裕規  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (10253147)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードEpstein-Barr virus / 上皮性腫瘍 / 上咽頭癌 / 口腔癌
研究成果の概要

EMT化に続く癌細胞化には、DNA編集酵素などによる遺伝子異常の蓄積の関与が疑われた。これより、EBV感染が、上皮細胞を脱分化し癌幹細胞の形成に働く可能性を、複数の実験を組合わせて明らかにすることを考えた。
本研究は、腫瘍細胞の培養実験と動物を用いた腫瘍発生モデルを組み合わせるというユニークなアイデアに基づいており、腫瘍形成の各ステップにおける遺伝子変化の追跡が可能である。腫瘍形成過程の分子的理解を深めることで、EBV関連上皮性腫瘍の予防と治療法の開発に役立てる。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Epstein-Barr virusは、9割以上の人が感染するヘルペスウイルスの一種で、潜伏持続感染細胞が増殖することでEBVの増殖が行われる。感染細胞はEBV潜伏感染遺伝子が発する増殖刺激により分裂を重ね、腫瘍を形成する。上皮性腫瘍細胞は、単一の感染細胞が腫瘍細胞の起源であるにもかかわらず、腫瘍化機構の階層的、経時的な理解は不十分である。
申請者は、薬剤選択遺伝子を持つ組換えEBVを用いて、持続感染上皮細胞株を作製し、上皮細胞が、EBVに感染すると、上皮間葉転換することに気付いた。これより、EBV感染が、上皮細胞を脱分化し癌幹細胞の形成に働く可能性を、複数の実験を組合わせて明らかにする。

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公開日: 2022-01-27  

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