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2020 年度 研究成果報告書

HTLV-1慢性感染およびATL発症過程におけるがん微小環境の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07152
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

藤澤 順一  関西医科大学, 医学部, 教授 (40181341)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードHTLV-1 / ヒト化マウス / 白血病 / PD-1 / 免疫チェックポイント / 細胞障害性T細胞 / CADM1
研究成果の概要

ATL発症における免疫チェックポイントシグナルの影響を解析するため、これまで我々が抗HTLV-1免疫が誘導されることを確認しているHTLV-1感染ヒト化マウスの系に抗PD-1抗体を投与したところ、非投与群では感染経過とともに数百倍に増加するCD4及びCD8 T細胞の増殖が抑制され、生存率も改善した。
異常増殖したCD8 T細胞を解析したところ、大部分にHTLV-1感染が確認されたことから、HTLV-1感染CD8 T細胞の抗原非特異的な活性化に起因する免疫チェックポイントシグナルの影響で抗HTLV-1免疫が減弱し、これが抗PD-1抗体の投与により回復した可能性が示唆された。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト免疫系が再構築されたヒト化マウスの系で、抗PD-1抗体の投与がHTLV-1感染細胞の腫瘍性増殖を抑制したことから、ヒト化マウスが免疫チェックポイントシグナル制御を介したATL発症予防法の開発に有用な実験系を提供することが示された。また、ヒト化マウス脾臓内において増殖したCD8T細胞の多くにHTLV-1の感染が観察され、抗HTLV-1宿主免疫への影響が示唆されたことから、HTLV-1感染初期のヒトにおけるCD8T細胞のHTLV-1感染、およびその抗HTLV-1宿主免疫ヘの関与に注目することで、ATL発症の初期過程の理解に新たな方向性を与えるものと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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