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2020 年度 研究成果報告書

新規宿主因子MARCH8の抗ウイルススペクトラムの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07156
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

徳永 研三  国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (50342895)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードMARCH8 / 抗ウイルス宿主因子 / ウイルスエンベロープ / ユビキチン化 / リソソーム分解 / 新型コロナウイルス
研究成果の概要

種々のウイルスエンベロープに対するMARCH8の抑制活性を検討する過程で、インプットするシュードウイルスの正確な定量が必要となり、発光型ペプチドタグ付加型のレンチウイルスベクターを構築した。この系を用いて昨春世界で急速拡大した新型コロナウイルスD614G変異体が元の武漢型より非常に高い感染性を示すことを見出した。本題の研究において、MARCH8がラブドウイルスG、アレナウイルスGP、コロナウイルスS、アルファウイルスE2の各エンベロープの機能を抑制すること、更にこれらエンベロープの細胞質リジン残基がMARCH8の標的となり、ユビキチン化後にリソソーム分解されることを明らかにした。

自由記述の分野

分子ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々が2015年に発見した抗ウイルス宿主因子の一つMARCH8が、当初の予想通り様々なエンベロープウイルスに対する幅広い抗ウイルス活性を示すことを見出し、その分子抑制機序を明らかにした。本実験結果は、今後の抗ウイルス治療戦略を考えるうえで、これまでとは異なるオプションを提供する重要かつ有用な知見である。更に本実験を遂行する過程で、正確性・迅速性・簡易性に富むシュードウイルス実験系を樹立した。この実験系は、コロナ禍の緊急課題としての変異型ウイルス性状解析において、大変な威力を発揮し、欧州型変異ウイルスの感染性増強について、米国の2つのグループと共に世界に先駆けて警鐘を鳴らすことができた。

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公開日: 2022-01-27  

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