HIV-1 gp41のC末端側ヘリックス領域(CHR)由来のC34ペプチドやBogerらの低分子HIV-1膜融合阻害剤を二量体化することにより抗HIV-1活性が単量体に比べ著しく向上すること、二量体化により阻害ペプチドとN末端側ヘリックス領域(NHR)との相互作用がより強固になること、さらに、gp41のpeptidomimeticは、特定長さのPEG-linkerを用いて二量体化したときのみ高い抗HIV-1活性を示すこと、CC34REGの場合と同様に、Bogerらの阻害剤の二量体は、T-20および C34高度耐性HIV-1に対しても野生型と同程度または数倍弱い阻害活性を示すことを明らかにした。
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