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2021 年度 研究成果報告書

iPS細胞由来の再生T細胞と遺伝子改変サルを用いたがん免疫細胞療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07171
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

縣 保年  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60263141)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードゲノム編集 / CRISPR/Cas9 / カセット交換法(RMCE) / がん抗原 / T細胞受容体(TCR) / iPS細胞 / カニクイザル / 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)
研究成果の概要

がん抗原特異的なT細胞受容体(TCR)遺伝子を、ゲノム編集とカセット交換法を用いて、ヒトiPS細胞の内在性TCR遺伝子座へノックインし、T細胞へ分化誘導したところ、がん抗原特異的に高い細胞傷害活性を示すことが確認された。さらに、ヒトへの外挿性が高い非ヒト霊長類のがんモデルを作出するために、4つのがん関連遺伝子を薬剤誘導性に発現するカニクイザルの作製を行い、遺伝子が導入された産仔を得ることができた。併行して、サルの腫瘍細胞を移植し、形成された腫瘍に浸潤したT細胞からTCR遺伝子を単離し、iPS細胞から再生したT細胞に導入したところ、出現頻度の高いTCRが腫瘍細胞を殺傷できることを見出した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で開発した方法により、ランダムな遺伝子挿入によるがん化のない、安全で細胞傷害活性の高いT細胞を効率よく作製することが可能となった。また腫瘍に浸潤するT細胞から出現頻度の高いTCR遺伝子を単離し、カセット交換法によりiPS細胞で次々に遺伝子交換することが可能となり、細胞製剤として早期の治療応用も期待できる。
一方、がん免疫療法の前臨床試験において、マウスで得られた知見がヒトに外挿できない例が知られている。そのためヒトへの外挿性が高い霊長類を用いたがん研究の推進が必要不可欠であり、本研究で作製された遺伝子導入サルで薬剤誘導性に腫瘍が形成されれば、世界初の非ヒト霊長類のがんモデルとなる。

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公開日: 2023-01-30  

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