研究課題
基盤研究(C)
ヒトが病原体に感染すると、病原体排除を目的とした免疫応答の活性化システムと共に過剰な免疫反応を防ぐ免疫応答の抑制化システムが惹起される。そこで、ほとんど解明されていない脳内のペア型レセプターの役割について解析した。その結果、脳マクロファージに発現している抑制化ペア型レセプターの発現がLPS投与後に増加し、免疫抑制化に関わっている可能性が示唆された。
免疫学
この研究により、抑制化型レセプターが脳マクロファージに発現し、免疫抑制化に関わっていることが示唆された。さらに詳細な研究を進めることにより、病原体感染時に脳の中における免疫反応の全容が解明され、暴走する免疫システムを押さえ込む治療法の開発に貢献することが期待される。病原体感染(近年では新型コロナウイルスを含む)による脳炎、脳症を発症するケースもあり、学術的意義や社会的意義が十分にあると考える。