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2020 年度 研究成果報告書

細胞内イオン濃度調節によるT細胞初期分化の新規制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07178
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

大洞 將嗣  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 先任准教授 (40351506)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードT細胞分化 / イオンチャネル / シグナル情報伝達 / betaセレクション
研究成果の概要

私たちの身体を感染症などから守るT細胞の機能にはイオンが必要である。本研究では、胸腺の未熟T細胞で高発現する2価陽イオンチャネルTRPM7に注目し、その機能を明らかにすることを目指した。リンパ球特異的なTRPM7欠損マウスを解析した結果、TRPM7は未熟なT細胞の増殖と生存に必須であることが明らかになった。さらに、網羅的な遺伝子発現解析の結果、betaセレクション後に発現が上昇する遺伝子の発現が低下していた。このうち、新規RNA結合分子は未熟T細胞でのみ発現していることを見出した。さらに、この分子のT細胞分化における役割を解析するために、ノックアウトマウスの樹立に成功した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

T細胞は免疫系の司令塔であり、その活性化や分化の仕組みを理解することは、アレルギー治療や感染防御の観点から重要な課題である。また、健康を維持するために必要な栄養素である必須ミネラルは、体内ではイオンとして存在する。本研究では、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など透過するイオンチャネルがT細胞の分化に必須であることを明らかにした。この成果は、イオンチャネルの機能異常を特徴とする病態機序を理解する上でも重要であり、免疫疾患におけるイオンチャネルを標的とする創薬開発への貢献が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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