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2020 年度 実績報告書

ネオSeed & Soil:臓器特異的がん間質でがんの臓器親和性は変えられるか?

研究課題

研究課題/領域番号 18K07192
研究機関秋田大学

研究代表者

栗山 正  秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30398226)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードがん間質
研究実績の概要

がん間質の構成要素の一つCAF(Cancer Associate Fibroblasts)は患者腫瘍組織から単離され株化されている。日本では胃がん患者が多く胃切によって大きく腫瘍組織を切り取るのでがん間質が回収しやすい。同様に欧米では前立腺がん患者が多いのでがん間質も前立腺がん由来のものが多く使われている。古くからSeed&Soil仮説と言われるがんと転移先の関係を予想した学説がある。転移で運ばれるがん細胞(Seed)はある決まった臓器にある土壌(Soil)でのみ育つ、というものである。我々はがん間質に注目し、がんの臓器親和性が臓器ごとに存在する間質が作る環境によって決められているのではないかと考えた。これまでの研究において特定の臓器に転移しやすくなった高転移株を作成してきた。細胞の密度を下げて培養するとがん細胞においてはシングルクローンを単離できるが、正常細胞に近いがん間質細胞は分裂しなくなりがんと分離することが困難になる。そこで構成物質耐性遺伝子を発現するマウスが居れば腫瘍組織からまるごと間質細胞を回収できると考えた。これにより臓器特異的ながんと間質細胞のセットを得る。それぞれのセットの遺伝子発現を比較して臓器特異性に寄与する遺伝子を探索するそれぞれの間質セットと元の株とは異なるがん細胞株とスワップしてがん間質が臓器親和性に寄与するかどうかについて明らかにしていく予定であった。
<結果>
間質のみにレポーター遺伝子を発現するマウスを作成する事が困難になったため将来的に間質特異的な発現を制御できる様にCMVプロモーターを後から除去できるよう設計し、とりあえず全身にEGFP-P2A-Neoを発現するマウスを作成した。ICR-FoxN1KOマウスと交配しヌードマウスでカセットを発現するマウスを作成したが、移植した腫瘍の増殖が悪く間質の単離の条件を模索することとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of asporin reprograms cancer cells to acquire resistance to oxidative stress2021

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Yuto、Takagane Kurara、Konno Takumi、Itoh Go、Kuriyama Sei、Yanagihara Kazuyoshi、Yashiro Masakazu、Yamada Satoru、Murakami Shinya、Tanaka Masamitsu
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 112 ページ: 1251~1261

    • DOI

      10.1111/cas.14794

    • 査読あり
  • [学会発表] PEDFは骨肉腫の溢出と再組織化に必要である2020

    • 著者名/発表者名
      栗山 正 田中 正光
    • 学会等名
      第79回 日本癌学会学術総会

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公開日: 2021-12-27  

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