手術により切除した組織の一部から、胃組織幹細胞の培養に成功した。培養を継続すると壁細胞 以外の細胞への分化を認めた。CRISPR-Cas9 systemを用いてE-カドヘリンをノックアウトすると印環細胞の出現を認めた。この印環細胞は高い運動性を持ち、MMP3が運動性に関与することを確認した。オルガノイドでは核内にCXCR4の発現を認めたが、印環細胞では細胞膜へ移動することを確認した。AMD3100によりCXCR4-CXCL12シグナルをブロックすると印環細胞にアポトーシスが誘導された。ヒト印環細胞においてもMMP3およびCXCR4-CXCL12シグナルは治療 ターゲットになりうると考えられた。
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