研究実績の概要 |
当教室で樹立された培養細胞株HBL-2を用いて、糖鎖のシアル化をneuraminidase 処理にて改変し、ガレクチン-3,-1 への細胞接着が増強することを確認した。さらに、抗IgM抗体の投与により、細胞接着能がより亢進する現象をとらえた。また、抗IgM抗体によるがレクチンへの細胞接着亢進効果は、PI3Kの阻害剤である、wortmanninにて抑制され、IgM細胞内シグナル伝達にPI3Kが関与していることが明らかとなった。さらに、MAPK阻害剤である、PD98059にては阻害されなかった。HBL-2において、neuraminidase処理では、IgM分子量の低下があり、IgM上にシアル化型糖鎖の存在が浮き彫りになった。 これらの結果は、令和元年5月10日の日本病理学会で発表した。
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