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2020 年度 研究成果報告書

次世代BNCTに適応した安全・高効率なマルチ機能型ホウ素ナノ製剤の開発と検証

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07256
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

松本 孔貴  筑波大学, 医学医療系, 助教 (70510395)

研究分担者 長崎 幸夫  筑波大学, 数理物質系, 教授 (90198309)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードホウ素中性子捕捉療法(BNCT) / ホウ素製剤 / フェニルボロン酸(PBA) / シアル酸 / ナノ粒子 / DDS / 超分子構造
研究成果の概要

ホウ素中性子捕捉療法で使用されるBPA-f複合体はアミノ酸トランスポーターによって腫瘍内に優先的に取り込まれるが、アンチポート機構により腫瘍内での保持が制限される。我々は、シアル酸を標的としたホウ素製剤として、フェニルボロン酸(PBA)を修飾した高分子ナノ粒子(PBA-NP)を採用した。PBAは中性子捕獲能力とがん細胞ターゲティング能力の2つの機能を発揮でき、PBA-NPはポリ乳酸とPEGのセグメントで構成されるコアとシェルからなる超分子構造を有する。PBA-NPはBPA-fの100倍の低用量でも、効率的な腫瘍ターゲティングにより、強力な抗腫瘍効果を発揮した。

自由記述の分野

放射線生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在臨床のBNCTで用いるホウ素製剤であるステボロニン(BPAとソルビトールとの複合体)は、集積する癌種が制限されること、アンチポート機構による腫瘍からのクリアランスが早いことなどが課題として挙げられている。今回開発および効果を検証したPBA-NPは、ステボロニンとは異なる癌細胞選択的機序機能を有しており、これまではBNCT適応外とされた癌種や患者に対して、BNCTを提供できる可能性を有する。また、血中および腫瘍内への滞留性が優れることから、ステボロニンのような照射前から照射中に渡る連続的な薬剤投与は不要となり、薬剤投与の簡便化と安全性の向上に資すると考える。

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公開日: 2022-01-27  

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