本研究計画では、CD28由来共刺激シグナルドメイン(CSSD)を有するCAR-T細胞(CD28-CAR-T細胞)がCAR-T細胞の疲弊化するのに対して、HVEM由来CSSDを有するCAR-T細胞が疲弊抵抗的な性状を示すことを明らかにした。また、これらのCAR-T細胞の解析から、①CAR-T細胞の早期疲弊状態がCAR-T細胞の増殖性に影響を与えること、②疲弊型であるCD28-CAR-T細胞では、CAR分子がクラスターを形成および持続的なトニックシグナルが発生していることが分かった。さらに、疲弊型を示すCD28-CAR-T細胞をモデル系として、疲弊回避を達成できる因子を明らかにできた。
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