研究成果の概要 |
難治性癌性腹水の症状緩和に腹水濾過濃縮再静注法が行われる。腹水濾過の際に除去される細胞成分中のγδ型T細胞を培養して、癌免疫細胞療法に供する細胞製剤の開発を行なった。従来の2-メチル, 3-ブテニル, 1-ピロリン酸を用いて培養する方法と比較して、癌細胞を減らし、テトラキスピバロイルオキシメチル2-(チアゾール-2-イルアミノ)エチルデン-1,1-ビスホスホネートを用いて培養することで最大77倍に増やすことが可能であった。また、培養したγδ型T細胞は、自己腹水中においても細胞障害活性を維持しており、培養したガンマ・デルタ型T細胞を腹腔内投与した場合も、有用な治療方法となる可能性が示唆された。
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