研究課題
本研究は、基礎研究から予測される候補バイオマーカーを臨床サンプルで非網羅的に検証することで、消化器がんの中でも特に大腸がんにおける新規抗がん剤の治療効果に関する効果的なバイオマーカーの同定を目的とする。がん細胞株の薬剤感受性に関する独自のデータベース JFCR39(がん細胞パネル)、及び、包括的トランスクリプトーム解析を用いて抽出したFTDの効果予測因子の候補の血清学的定量をTAS-102に血管新生阻害剤を併用する新規コホートで行い、今後解析予定である。レゴラフェニブについてはCCL5/CCR5 signaling pathwayの予後予測に関する調査を引き続き行った。遺伝子多型と血清学的定量の関係についても解析を行い、興味深い結果が得られた。さらに基礎データにより候補となった新たなpathwayの血清学的定量も行っており、今後解析結果を発表する予定である。
2: おおむね順調に進展している
予定臨床サンプル数の集積達成はほぼ予定通りであった。半年ほど観察期間を要する。
半年ほど観察期間を追加して最終的な解析を行う予定である。Pre clinical dataを用いて効果予測マーカーの臨床的意義を解明する。得られた成果に対して学会発表、論文発表を随時行う予定である。
(理由)サンプル集積中であったため、測定・解析が本年度で行えなかった。(使用計画)サンプル集積はほぼ完了しており、次年度に合わせて検査キットを購入し、測定・解析に使用する予定である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
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