EBウイルス関連胃癌の予後については、まだ議論の分かれるところである。 TCGA-胃がんプロジェクトでは、EBV分子サブタイプは複数の次世代シーケンシング法を組み合わせて決定されたが、異なるアプローチで検出されたEBV陽性率との整合性について疑問を残している。そこで我々は375の腫瘍と32の正常サンプルを含む公共RNAシーケンシングデータセットを再解析し、EBVリードの信頼できる閾値を定義した。病理学的サブタイプに対するEBVの予後への影響についても分析し、再解析により同定されたEBV 陽性症例は、浸潤リンパ球シグネチャとは独立していて、全症例のほぼ半数を占めていた。
|