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2020 年度 研究成果報告書

トリプルネガティブ乳がんの腫瘍成長因子α発現亢進に関わるゲノム高次構造異常の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07320
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

河津 正人  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (20401078)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード乳がん / ロングリードシーケンサー / 全長RNAシーケンス / 染色体構造異常
研究成果の概要

トリプルネガティブ乳がんの病態を解明するために、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)14症例およびエストロゲン受容体陽性乳がん8症例の臨床検体を用いて、ロングリードシーケンサーによる網羅的全長RNAシーケンスを行った。乳がんにおける転写産物の全体像を明らかにし、いくつかの遺伝子においてはサブタイプ特異的な転写アイソフォームを同定した。特に、細胞骨格の制御に関わる遺伝子TNS3の新規転写バリアントがTNBC特異的に発現し、その病態に関わることを明らかにした。また、染色体構造異常の結果として内在性レトロウイルス遺伝子ERVFRD-1の発現が脱抑制するという新たな免疫回避のメカニズムを発見した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ここ数年のロングリードシーケンサー技術の進歩により、がんゲノム解析研究へのロングリードシーケンサーの応用の期待が高まっている。しかしながら、そのデータ解析手法は発展途上であり、詳細なデータ解析が十分に行われていないのが現状である。本研究においては網羅的全長RNAシーケンスの解析パイプラインを開発し、それによりこれまで知られていなかったトリプルネガティブ乳がんの病態を明らかにした。本研究で示した解析の枠組みを応用することで、ロングリードシーケンサーによるがんゲノム研究が推進されることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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