研究実績の概要 |
症例とサンプルの収集およびサンプルを用いた測定と実験の継続を行った。得られた臨床研究(症例研究)部分の一部の成果について、Ueno A, Katoh N, Ezawa N, Yoshinaga T, Yazaki M, Sekijima Y. Therapeutic Outcome of Lenalidomide-dexamethasone in Patients with Relapsed or Refractory Systemic Immunoglobulin Light Chain (AL) Amyloidosis: A Single-center Analysis and Review of the Literature. Shinshu Med J. 2022 70(1):29-38.に報告した。プロテアソーム阻害剤を主軸とした化学療法レジメンでALアミロイドーシス患者を治療したのちにレナリドミド(免疫調整薬、IMIDs)を主軸とした化学療法レジメンで治療を行うと、従来よりも良好な治療成績が得られる可能性が示唆された。レナリドミド主軸化学療法を用いて患者の治療を行う前に、プロテアソーム阻害剤主軸化学療法レジメンを行って、十分に患者血中のアミロイド前駆蛋白(遊離軽鎖)濃度を下げておくことの重要性が考察された。今後、得られたデータの解析を続けて、さらなる成果の報告を検討していく予定である。
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