研究課題
基盤研究(C)
大腸がん幹細胞において、その安定維持にポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ・ファミリーの一つタンキラーゼが関わることを見出した。また、タンキラーゼの下流において、AXINによる制御を介した受容体型チロシンキナーゼc-KITの発現制御が、がん幹細胞維持に重要な役割を果たすことを明らかにした。タンキラーゼを標的としたがん幹細胞分画の抑制は、化学療法の効果を増強するための新たなストラテジーとなりうることが示唆された。
がん分子標的治療
薬物療法初期の治療抵抗性に関わるとされるがん幹細胞の安定維持や可塑性制御に寄与する新たな分子経路が見出された。また同経路を標的とする新たな分子標的薬剤が明らかになり、大腸がんの治療抵抗性や再発を抑えるための新しい方法が示唆された。
