研究課題/領域番号 |
18K07340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
山崎 民大 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 外科学, 講師 (90536210)
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研究分担者 |
石原 美弥 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 医用工学, 教授 (30505342)
大川 晋平 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 医用工学, 助教 (20432049)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 乳癌 / 近赤外光イメージング / 組織酸素飽和度 |
研究成果の概要 |
実臨床の超音波検査実施時に、超音波プローブに装着し波長の異なる近赤外光を用いて超音波画像と対比させた光測定データを収集した。これまでに乳腺症、乳腺良性疾患、乳腺悪性疾患等の患者さんから同意が得られ光測定データの収集を行った。悪性腫瘍の解析では、全ての症例で正常乳腺組織に比べて病変部の酸素飽和度が下がっている事が示された。一方、良性腫瘍や乳腺症症例では、組織酸素飽和度の低下は悪性腫瘍における低下に比べて軽微であり、良悪性の鑑別に一定の有用性が示された。
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自由記述の分野 |
外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波検査はそのリアルタイム性や非侵襲性等から幅広い診療科で活用されており、乳がん診療に於いても既に必須の検査デバイスとなっているが、一方で偽陽性が多いことや再現性に乏しく検査手技の標準化が困難といった課題も指摘されているが、近年はカラードプラーやエラストグラフィー等の補助診断ツールが付加された超音波画像診断装置が開発され技量格差から生じる溝は埋まりつつある。本研究の成果として病変周囲の組織酸素飽和度の測定に成功した事、測定された組織酸素飽和度は病変の良悪性診断に役立つ事が示された。この組織酸素飽和度情報をより強力な補助診断ツールとして活用出来れば、更なる診断精度の向上が期待できる。
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