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2022 年度 実績報告書

乳癌の体腔液中/循環血液中癌細胞と脂肪幹細胞との3D共培養及び薬効試験技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K07342
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

向原 徹  国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (80435718)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード3D培養 / 循環血液中癌細胞
研究実績の概要

最終年度である令和4年度は、βカテニンをコードするCTNNB1遺伝子に変異を有する細胞に対する、βカテニン阻害薬の効果を検討した。CTNNB1以外の遺伝子変異プロファイルによりさまざま細胞株パネルを準備し薬効試験を行った。その結果として、ある特定のシグナル経路に遺伝子変異のある細胞で感受性が高いことが見出された。RNAシーケンスを行い、いずれの経路への作用がこの現象を説明するかを解析中である。
研究期間全体を通じて、2D培養下と3D培養下の薬効の相違について検討をしてきた。3D培養下で、抗HER2薬やβカテニン阻害薬の薬効試験が可能で、臨床的意義も深いデータが得られることが示唆できたことは本研究の成果として挙げられる。一方で、当初最大の目標としていた体腔液中癌細胞および循環血液中癌細胞(CTC)の脂肪幹細胞との共培養系の確立には至らなかった。CTCに関しては、イメージングフローサイトメトリーを用いて乳癌細胞の細胞表面マーカーを観察することは確認できたが、その後の共培養には回収可能な細胞数の数等に鑑みてチェレンジできなかった。体腔液中の癌細胞の初代(3D)培養については現在も引き続き取り組んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Hybrid double-spiral microfluidic chip for RBC-lysis-free enrichment of rare cells from whole blood2022

    • 著者名/発表者名
      Shirai Kentaro、Guan Guofeng、Meihui Tan、Xiaoling Peng、Oka Yuma、Takahashi Yusuke、Bhagat Ali Asgar S.、Yanagida Masatoshi、Iwanaga Shigeki、Matsubara Nobuaki、Mukohara Toru、Yoshida Tomokazu
    • 雑誌名

      Lab on a Chip

      巻: 22 ページ: 4418~4429

    • DOI

      10.1039/d2lc00713d

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Impacts of clinicopathological factors on efficacy of trastuzumab deruxtecan in patients with HER2-positive metastatic breast cancer2022

    • 著者名/発表者名
      Nakajima Hiromichi、Harano Kenichi、Nakai Tokiko、Kusuhara Shota、Nakao Takehiro、Funasaka Chikako、Kondoh Chihiro、Matsubara Nobuaki、Naito Yoichi、Hosono Ako、Mitsunaga Shuichi、Ishii Genichiro、Mukohara Toru
    • 雑誌名

      The Breast

      巻: 61 ページ: 136~144

    • DOI

      10.1016/j.breast.2022.01.002

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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