研究課題/領域番号 |
18K07354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
丸山 敬 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30211577)
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研究分担者 |
吉川 圭介 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10435860)
柳下 楠 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (70799189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ニューロリギン / ニューレキシン / 認知症 |
研究成果の概要 |
我々は特定の認知症にも見られる、社会的行動の障害についてその発症機序を明らかにするべく、社会的行動に重要な役割を果たしているニューロリギンとニューレキシンというシナプス接着分子に着目した。ニューロリギンとニューレキシンはシナプス間隙にて結合することが重要であるが、本研究によって、その結合に男性ホルモンであるテストステロンが干渉作用を及ぼすことを初めて示した。更に、テストステロンが直接ニューレキシンと結合することを明らかにした。これらのことから、本研究によって社会的行動を惹起する重要な分子メカニズムが明らかになった。
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自由記述の分野 |
神経病理学・薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活を営む上で、多大な影響が出てしまう認知症の中でも、記憶障害に関する知見や研究は日々進んでいる。しかしその一方で、認知症が呈する他の症状については、その影響に反して理解が深まっていないのが現状である。本研究により、認知症によって引き起こされる社会的行動の分子メカニズムの一端を明らかにした。その事自体が学術的に重要な意義を果たしているが、更には、認知症による社会的行動の障害がどのような分子のどのような働きによって起こっているかを明らかにすることで、症状の改善のためにどのような処置を行えば良いのか、探索するために重要な知見となる。
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