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2020 年度 研究成果報告書

脊髄Cyr61-インテグリン結合阻害に基づく新規慢性疼痛治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07365
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関富山大学

研究代表者

高崎 一朗  富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (00397176)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードCyr61 / 機械的アロディニア / インテグリン / 小分子拮抗薬 / ケモカイン
研究成果の概要

Cyr61はβ1インテグリンに結合することで疼痛を誘発する。本研究では,インテグリンβ1小分子拮抗薬の開発を目指した。Cry61-インテグリンβ1結合モデルを利用したin silicoスクリーニングにより候補化合物を10化合物選出し,in vitro阻害活性により1つの化合物(F)が得られた。しかしながら化合物Fは強い鎮痛効果を示さなかった。そこで既存のペプチド性拮抗薬と化合物Fとのキメラ化合物をデザインし,阻害活性の強い化合物Kの獲得に成功した。化合物Kは化合物Fを上回る鎮痛作用を示した。今後,さらに強力な鎮痛作用を持つ化合物の獲得を目指し,化合物Kの誘導体化合物の合成に取り組む予定である。

自由記述の分野

疼痛学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Cyr61の痛み慢性化への関与に関する研究は,国内外において我々の研究グループしか行っておらず独自性・新規性は非常に高い。新規鎮痛薬の開発においてターゲット分子の探索研究に限界が生じている現状において,われわれが着目しているCyr61-β1インテグリン系を標的とした創薬は,新薬開発に大きな風穴を開けることができると考えている。本研究において,新規インテグリン阻害化合物の獲得に成功した。引き続き本研究を遂行し成し遂げることで,超高齢化社会の到来と共に,今後本邦で大きく増大することが予想される慢性疼痛患者の福祉に大きく貢献できると考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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