脳表ヘモジデリン沈着症は難聴から発症し慢性的に進行した結果、認知症や歩行困難になる。有効な治療法はない。原因不明と考えられたが、多くの症例に脊髄硬膜に欠損があることが判明し、硬膜外静脈からの長期間かつ持続的な微小出血が脳脊髄に沈着して発症すると考えられている。しかし証明するモデルはない。 今回の研究はラットに髄液漏を作成し皮下の微量な血液が脊髄や脳の表面に沈着するかラットを使用してモデルを作成できないかと考えた。モデルが作成されれば、髄液漏と脳表ヘモジデリン沈着との因果関係が間接的に証明でき、何らかの治療法が発見できると考えられたが、ラットで脳表ヘモジデリン沈着症モデルの作成は困難であった。
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