Naポンプα2サブユニット欠損マウス(Atp1a2+/-)は、大脳皮質拡延性抑制(CSD)の異常を示す。成体マウスでは、同サブユニットはアストロサイトに局在しており、Atp1a2+/-のCSDの異常は、アストロサイトの活動異常によって生じる可能性が考えられる。そこで、本研究では、Ca2+イメージングによって細胞内Ca2+濃度変化を観察し、Atp1a2+/-と野生型マウスの大脳皮質アストロサイトの活動を比較した。CSD誘起後、Atp1a2+/-はCa2+波の伝播速度の上昇とCa2+濃度上昇を示すストロサイト数が増加を示した。
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