パーキンソン病を特徴づけるLewy小体には凝集したαシヌクレイン(αS)が蓄積している。主要な翻訳後修飾であるSer129のリン酸化が神経毒性に与える効果は不明である。本研究ではPolo-like 2(PLK2)によるリン酸化が神経毒性に与える効果を検討した。PLK2ノックアウト(KO)マウス中脳に組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV-A53TαS)を接種し、リン酸化がドパミン神経毒性に与える効果を解析した。その結果、PLK2-KOマウスではαSによる神経変性が抑制されている可能性があった。神経保護効果が有意なものか、またそのメカニズムについて、追加解析中である。
|