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2021 年度 実施状況報告書

ギラン・バレー症候群を中心とした免疫性神経疾患の新規タンパク抗原と病的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K07403
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

小牟田 縁  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 生体情報・治療システム研究部門, 助教 (60566850)

研究分担者 海田 賢一  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40531190)
本郷 悠  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 助教 (60813798)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード末梢神経障害 / 自己免疫疾患
研究実績の概要

前年度に3名の患者の血清を使用して取得した自己抗原に関してウェスタンブロット法等による解析を行った結果、同一の抗原である可能性が高いと想定された。そのため、特に自己抗体の特異性が高く、免疫沈降後の抗原収量も多かった患者1名の抗原を質量分析の解析対象とした。免疫沈降後の抗原をSDS page法にて泳動し、銀染色を行ったところ、複数のバンドを確認する事ができた。このバンドのうち患者の抗体が反応するバンド2つと、恐らく共沈殿したタンパクのバンド1つに関して、質量分析を外部機関に依頼した。その結果、患者の抗体が反応した2つのバンドで共通するタンパク1種類が、高いスコアで検出された。
前年度で改良した免疫沈降法によって、引き続き自己抗原の取得を試みている。CIDPまたはGBSの診断、または疑いのある患者に関して、上記で同定されたものとは別のタンパクと思われる自己抗原が、更に3種類存在する事が判っている。これらの抗原に関して、同一自己抗原と思われる各患者グループの中から特に強い反応を示す血清を選出した。また、抗原のプールとなるライセートを作成するため、初代細胞の培養も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナのみならず世界情勢の変化に伴い、研究に必要な物品の購入ができなくなったり、納品の遅延が起こっているため。現在も希望物品のメーカーや研究計画を変更したり、計画遂行の遅延を余儀なくされている。

今後の研究の推進方策

同定されたタンパクに関して、市販のタンパクと抗体を購入し、疾患にどの様に関与するかに関しての実験を行う。ラット初代培養によって増やしたシュワン細胞や動物を使用した病原性に関しての解析や、このタンパクを自己抗原とする患者のPopulationや病態傾向の解析を行う方針である。
また、同定されたタンパクとは別の抗原に対する自己抗体を持つと思われる患者の血清を使用して、引き続き免疫沈降を行っていく。同定されたものとは別のものと思われる自己抗原3種に関しても、同様に解析を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

輸入品の納期の遅れや購入が不可能になる等して、幾つかの実験の延期があった。更にこの影響で、予定していた外部機関への解析依頼も延期になったため、今年度の次年度使用額が予定以上に生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] An Atypical Phenotype of Chronic Inflammatory Demyelinating Polyradiculoneuropathy Associated with Ocular Palsy, IgM-anti Ganglioside Antibody, and Fever-induced Recurrence2022

    • 著者名/発表者名
      Horiuchi Midori、Hongo Yu、Yamazaki Keishi、Komuta Yukari、Kadoya Masato、Takazaki Hiroshi、Furuya Yuichiro、Matsui Taro、Sakamoto Naohiro、Ikewaki Katsunori、Suzuki Kazushi、Kaida Kenichi
    • 雑誌名

      Internal Medicine

      巻: 61 ページ: 1247~1252

    • DOI

      10.2169/internalmedicine.7526-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cholesterol-added antigens can enhance antiglycolipid antibody activity: Application to antibody testing2021

    • 著者名/発表者名
      Hongo Yu、Kaida Kenichi、Komuta Yukari、Takazaki Hiroshi、Yamazaki Keishi、Suzuki Kazushi
    • 雑誌名

      Journal of Neuroimmunology

      巻: 356 ページ: 577580~577580

    • DOI

      10.1016/j.jneuroim.2021.577580

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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