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2019 年度 実施状況報告書

スフィンゴシン1リン酸とその受容体に着目した末梢血幹細胞動員の総合的理解

研究課題

研究課題/領域番号 18K07407
研究機関群馬大学

研究代表者

横濱 章彦  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323365)

研究分担者 関上 智美  群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (00727753)
塚本 憲史  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292583)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードスフィンゴシン1リン酸 / スフィンゴシン1リン酸濃度受容体ファミリー / 末梢血幹細胞
研究実績の概要

症例数は順調に増え、以下の解析を行った。
<血中スフィンゴシン1リン酸と末梢血幹細胞数の相関>
末梢血幹細胞採取を行った患者の血清中スフィンゴシン1リン酸は、以前より十分量が血中にはあることがわかっていた。しかしその中でも症例により大きくばらつきがあることがわかった。またスフィンゴシン1リン酸濃度は末梢血幹細胞数と弱いながら正の相関を示した。さらに、スフィンゴシン1リン酸濃度は末梢血幹細胞の採取効率とも弱い正の相関を示した。モゾビル投与によりその相関は統計学的に有意になった。また、モゾビルの投与により血中スフィンゴシン1リン酸濃度が影響を受ける可能性が指摘されていたが、本研究でその関連性は否定された。
<スフィンゴシン1リン酸濃度受容体ファミリーの重要性>
末梢血幹細胞採取における5つのスフィンゴシン1リン酸濃度受容体ファミリーの重要性を研究している。末梢血幹細胞採取後、セルソーターもしくはマグネットビーズを使い純化した。10例に関してmRNAの定量を行なったところ、4番目のファミリーであるS1PR4の発現がいずれの症例でも高く、今までの報告を覆す結果となった。現在、S1PR4の発現量と機能解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、症例の蓄積が遅く末梢血幹細胞を収集するのに時間がかかった。また、共同研究をしている大学院生の技術的の習得にも時間がかかり思うように研究が進んでいない。また、ここ数ヶ月はコロナウイルス感染拡大の影響もあり大学や大学院生が動けない状態が続いており研究がはかどらない。

今後の研究の推進方策

大学院生の技術的な問題はだいぶ解消された。症例も順調に扱っているので、今後は徐々に研究が進行するものと思う。一方、コロナウイルス感染拡大は大きな問題であり、研究の進行に大きな影響を与える可能性がある。主にS1PR1と4が造血細胞に多く発現していることが判明した。今後のこの2つのレセプターに関し、その機能的な違いを明らかにし末梢血幹細胞採取におけるそれぞれの意義を解明していく。

次年度使用額が生じた理由

全体に研究が遅れているため、またマウスを使ったin vivoの実験ができていない。また、1年目には症例数も多くなく、抗体、ELISAキットなどが十分活用できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 末梢血幹細胞採取効率に関与する因子とSphingosine-1-phosphateの役割2019

    • 著者名/発表者名
      粟田真彩、横濱章彦
    • 学会等名
      第81回日本血液学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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