研究課題/領域番号 |
18K07418
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
宮下 淳 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90762120)
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研究分担者 |
福原 俊一 京都大学, 医学研究科, 教授 (30238505)
山本 洋介 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30583190)
清水 さやか 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (70761576)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 人生会議 / アドバンスケアプランイング / デルファイ法 |
研究実績の概要 |
非終末期高齢者に対する人生の最終段階における治療方針に関する話し合い(人生会議、Advance Care Planning, ACP)実践の有用性を裏付けた研究は日本だけでなく海外でもほとんど行われていない。応募者らは「非終末期高齢者におけるACP実践は、来るべき人生の最終段階への準備というだけにとどまらず、人生の最終段階を考えることによって現在の生活の質をも向上させ、精神的に豊かな生活を送るうえで重要な役割を果たすのではないか」という問いを本研究の核心をなす学術的な問いとして、非終末期高齢者に対するACP実践の有用性を裏付けるための研究をすすめてきた。応募者らは、2015年度より日本の高齢者によるACP実践の促進・阻害要因に関する量的研究や、日本の高齢者がACP実践に至るプロセスを解明する質的研究を行った。さらに現在、ACP実践を開始する最適な時期に関する国際共同研究を行っており、日本の非終末期高齢者がACP実践を行うプロセスを家族関係や社会的ネットワークの観点から明らかにしつつあった。以上のことを踏まえ、日本の非終末期高齢者に対するACP実践促進プログラム開発を行う事が、本研究の第一の目的である。本年度、先行して行った研究の知見をもとにプログラムを開発し、デルファイ法を用いてコンセンサスを得るために、先行して行った研究知見をまとめ、「比較的健康な高齢者に対するACPを実践するための介入プログラム(健康高齢者ACP実践プログラム)」の内容のリストアップを行った。現在、デルファイ法を用いて専門家の意見を集約させ、コンセンサスを得た健康高齢者ACP実践プログラムを開発する研究の倫理申請を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定ではデルファイ法による研究を平成30年度の後半に実施する予定であったが、平成31年度前半に実施される予定である。
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今後の研究の推進方策 |
デルファイ法による「比較的健康な高齢者に対するACPを実践するための介入プログラム(健康高齢者ACP実践プログラム)」の開発を平成31年度の前半までに終了させ、その後、検証研究への準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
デルファイ法によるプログラム開発研究を行う際に発生する予定であった謝金は、平成30年度で使用されなかったため、その分を平成31年度の予定額と合わせて使用する予定である。
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