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2022 年度 実施状況報告書

日本の高齢者の「人生の最終段階を見据えた話し合い」促進プログラム開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K07418
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

宮下 淳  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90762120)

研究分担者 福原 俊一  京都大学, 医学研究科, 研究員 (30238505)
山本 洋介  京都大学, 医学研究科, 教授 (30583190)
清水 さやか  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (70761576)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードアドバンス・ケア・プランニング / 人生会議 / 修正デルファイ法
研究実績の概要

「日本の非終末期高齢者に対するACP実践促進プログラム開発」として、非終末期高齢者を中心に、日本の文化や風習に適したアドバンス・ケア・プランニングの定義と行動指針に関する修正デルファイ法を用いたコンセンサス研究を行った。
日本において、アドンバス・ケア・プランニングに関する研究や臨床実践において第一線で活躍する56名の専門家(医師、看護師、ケアマネージャー、社会福祉士、臨床心理士、ヘルスケアリサーチ研究者、法律専門家、宗教家)を招集し、二回の無記名適切性調査を含む7ラウンドを行い、日本版アドバンス・ケア・プランニングの定義と行動指針を策定した。第一ラウンドでは、先行研究のレビューと13名のコアメンバーに対するインタビュー調査を行い、原案を作成した。第二ラウンドは56名の専門家によるウェブ上での無記名適切性調査を行った。第3ラウンドでは、第二ラウンドの結果をコアメンバーでディスカッションするテレビカンファレンスを行った。第4ラウンドでは二度目のの無記名適切性調査を行った。第5ラウンドでは、第4ラウンドの結果をコアメンバーでテレビカンファレンスを用いてディスカッションした。第6ラウンドには、患者及び患者家族に第1~第5ラウンドで作成した結果を提示し、患者及び患者家族の視点でディスカッションを行った。第7ラウンドでは、最終のメールによるコアメンバーディスカッションを行い、日本のアドバンス・ケア・プランニングの定義及び行動指針を確定した。その後、文化的適応を考慮に入れた順翻訳逆翻訳プロセスによる翻訳作業を経て、英語版を作成した。
日本エンドオブライフケア学会で研究結果を発表した。研究論文としては、緩和ケア領域のトップジャーナルであるJournal of Pain and Management Symptomに受理された。現在、数種類の和文雑誌に研究業績に関する執筆を行っており、さらに研究実績を公開するためのホームページを作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初は開発と検証の二つの段階を研究計画としていたが、開発の段階は終了したものの、検証に関しては途中の状況である。

今後の研究の推進方策

今回の補助事業期間内には検証までの段階を終えることが困難と考え、研究計画を変更し、開発段階までの研究業績の内容を広く公開し、業績を浸透させる事に注力することにした。

次年度使用額が生じた理由

現在、研究実績を公表するためのホームページを作成中であり、当該助成金の次年度使用額はそのホームページ作成費用に使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Culturally Adapted Consensus Definition and Action Guideline: Japan's Advance Care Planning2022

    • 著者名/発表者名
      Miyashita Jun、Shimizu Sayaka、Shiraishi Ryuto、Mori Masanori、Okawa Kaoru、Aita Kaoruko、Mitsuoka Satoru、Nishikawa Mitsunori、Kizawa Yoshiyuki、Morita Tatsuya、Fukuhara Shunichi、Ishibashi Yoshitaka、Shimada Chiho、Norisue Yasuhiro、Ogino Mieko、Higuchi Norio、Yamagishi Akemi、Miura Yasuhiko、Yamamoto Yosuke
    • 雑誌名

      Journal of Pain and Symptom Management

      巻: 64 ページ: 602~613

    • DOI

      10.1016/j.jpainsymman.2022.09.005

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本版アドバンス・ケア・プランニングの定義と行動指針2022

    • 著者名/発表者名
      宮下淳
    • 学会等名
      日本エンドオブライフケア学会第五回学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本版アドバンス・ケア・プランニング:修正デルファイ法を用いたコンセンサスに基づく定義及び行動指針2022

    • 著者名/発表者名
      宮下淳
    • 学会等名
      日本臨床疫学会第五回年次学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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