研究課題/領域番号 |
18K07419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
原田 佳代 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00722521)
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研究分担者 |
池添 隆之 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80294833)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ヒストン / 造血幹細胞移植 / TMA / SOS / 内皮障害 |
研究成果の概要 |
造血幹細胞移植後には、血管内皮細胞障害に起因する血栓性微小血管症(TMA)や肝類洞閉塞症候群(SOS)の発症を10-30%の頻度で認める. これらに対する有効な治療法や早期診断方法は現段階で確立しておらず、重篤化すれば致死的転帰もとり得る. 近年、核内蛋白のヒストンが、血管内皮細胞障害と血液凝固異常を惹起することが示唆され、SOSやTMAの診断マーカーとして期待される. 我々は造血器腫瘍に合併した播種性血管内凝固患者血清中でヒストンをはじめとする核内タンパクが増加していることを見出した. さらにSOSやTMAを発症した患者血清中でこれらの核内タンパクが上昇していることを見出した。
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自由記述の分野 |
凝固
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内皮症候群は極めて死亡率の高い移植後合併症で、早期診断により、その原因を除去することが重要である. TA-TMAやSOSの診断がついた時点では既に病態が完成していることも少なくなく、救命は困難となる。このため、核内蛋白とこれらの移植後血栓性合併症との関連を明らかにし、治療標的マーカーとなり得た暁には、移植患者の治療関連死亡率の低下に寄与することが可能となることが期待される.
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